硝子体内注射ガイド使用法

    1. 眼球の固定

  • 十分に開瞼する。
  • 角膜を中心に輪部全周に
  • しっかりと押し当て注射ガイドを固定します。

    2. 注射針の刺入

  • 26~30G、1/2インチの鋭針
  • をガイド孔に沿って刺入します。
  • 刺入部は輪部から3.5mm~
  • 4.0mmになります。

    (注射筒より手を離す)

  • 注射筒はガイドにより固定
  • されているので注射筒から手を離して他の操作をすることができます。

    3. 注入

  • 注射針の角度と深度は一定
  • に保たれています。
  • 網膜や水晶体に損傷を与え
  • ることなく網膜付近に薬剤を注入することができます。

    4. 注射針抜去

  • 注射ガイドで強く圧迫し続け
  • ると硝子体が脱出することがあります。

【その他の注意点】

  • 角膜径が小さい場合には、注射ガイドと輪部とが等距離になるように固定すること。
  • ただし、輪部から離れすぎているものは鋸状縁付近の網膜を損傷する可能性があるので、その場合は使用しないか注射ガイドを少し輪部寄りに固定し直すこと。
  • 無硝子体眼や硝子体液化眼では薬剤は黄斑部に到達しやすいが、有硝子体眼では
  • 硝子体により挿入側に薬剤が偏る場合がある。
  • 9-544-2については、3/4インチ針は針先が網膜に触れる可能性があるため使用しな
  • いこと。
  • 9-544および9-544-1については、1/2~3/4インチの鋭針が使用可能。
  • ただし、3/4インチ針の針先は角膜到達よりおよそ18mmの位置にあるため、眼軸長が21mm以下の場合には使用しないこと。
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