ユーザーレポート

オメガ500アンプラグド

横浜相鉄ビル眼科医院/西伊豆眼科クリニック 院長大高 功先生

横浜相鉄ビル眼科医院/西伊豆眼科クリニック 院長大高 功先生

株式会社エムイーテクニカが輸入販売するハイネオプトテクニック社のオメガ500アンプラグド双眼倒像鏡。
双眼倒像鏡検査を身近なものにした「見やすさ」と「使いやすさ」にケーブルフリーの快適さがプラスされた製品ですが、実際の現場ではどのように受け入れられているのでしょうか。
平日は横浜相鉄ビル眼科医院で診察をし、週末に眼科医療の不足している西伊豆地区でへき地医療をされている大高先生にお話を伺いました。

オメガ500アンプラグド

初めて使用した倒像鏡が双眼でした。

初めて双眼倒像鏡をお使いになったのはいつ頃ですか?
研修医の時、一年目の最初からです。大学では双眼倒像鏡(以下双眼)を使用することが基本だったので単眼倒像鏡(以下単眼)がありませんでした。最初から双眼を被って「眼底見えるか?」って言われて。「そんなの見えません!」って、それが初めて使った時のやりとりです。
双眼に慣れるまでどれくらいの期間が必要でしたか?
一週間くらい使って、ようやく見えてきたな〜って感じですね。
先輩の先生からはどのように教えてもらったのでしょうか?
大して教えてくれませんでした。光を瞳孔にあてて、その中間にレンズを持ってきたら見えるよと。あとはレンズの位置を変えればいいってことくらいですね。
操作がむずかしいと感じられた点はありますか?
まず、光をちゃんと瞳孔に持っていって固定すること、そして、レンズの位置を微妙に前後させてピントが合うところを捜すという二つのことをしなくてはいけない。その二つを同時にするのが一番むずかしかったですね。レンズを前後させていると頭の位置がずれてしまったりするし。でも、一旦できてしまうといとも簡単。何も考えなくても観察できるようになります。

双眼でないと発見できない症例もあります

現在クリニックでは単眼もお使いですよね?
縮瞳時は単眼の方が圧倒的に見やすいですね。医者になってかなり経ってから単眼の良さに気がつきました。
今はどのように単眼と双眼を使い分けてますか?
とりあえずスクリーニングで単眼を使用して患者さん全員を見ます。それでちゃんと見たい場合は散瞳して双眼で見ます。例えば、1日120人の患者さんに対して双眼を使うのは30人から40人位です。単眼の場合は、散瞳せずに後極部を片眼10秒程度見ますが、双眼だと30秒ほどかけて見ます。
双眼でより詳しく検査するということでしょうか?
双眼でないと発見できないような症例があります。例えば、視神経乳頭の陥凹ですと、ほとんどが単眼や写真で判定可能ですが、稀に色などの感じで陥凹に見えない場合があります。そのような場合でも、双眼なら立体的に見えるので判定しやすいですね。
頭に被るのは面倒ですか?
正直面倒です。髪型をあまり気にしてないから良いけれど。オメガは髪の毛が挟まったり抜けたりしないのは良いですね。以前のものと比べて装着感も良くなりました。
先生には以前からオメガを愛用していただいていますね。
横浜相鉄ビル眼科医院でアンプラグドを一台、西伊豆でもアンプラグドを一台。そして自宅にコード付きのオメガがあります。

重いけど軽く感じる… 使ってみたら驚きます

コード付のオメガとコードレスのアンプラグドの使い勝手はいかがですか?
アンプラグドは軽い。いや、本当は単体での重量はもちろんアンプラグドの方が重いですよ。最初手に持った時は重いと思ったけど、実際被ってみるとアンプラグドは圧倒的に軽く感じるし、長く被っていても全然首がこらない。重いけど軽い。使ってみたら驚きますよ。コードで引っ張られるのがいかに不快で重く感じるかですね。
診療に使われているのはアンプラグドということですか?
そうです。もうコード付きには絶対戻れない。アンプラグドの良い所は、なんといっても移動ができること。だから外来から待合室に行って検査することがよくあります。動けないお年寄りを診 る時とか、車いすで診察室まで来てもらうのは狭いし大変なんです。そんな時にこっちから行ってすぐに検査できるのはとても良い。
もう一つ良い所は、ヘッドバンドに付いた調光器で自由に明るさが変えられること。周辺を見る時は明るく、中心を見る時はまぶしいからちょっと暗めにとか、すぐ調節できる。トランスまで手を伸ばすのはかなり面倒なんですね。これはすごく良い。充電式だと明るさを心配する人もいると思いますが全く問題ないですね。とても明るいし電池の持ちも良いです。
往診に持っていくなどの使用方法もありますが、小さな子供を抑えて検査する時も楽です。

双眼が使えて単眼も使えるのが理想ですね

患者さんの眼の条件によって光学部のセッティングを変えることは?
散瞳が悪い時にスポットサイズを変えることはありますが、通常は細かな操作をしなくても見えますよ。
瞳孔径に応じて行う照明光と視差の同時収束機能がオメガの特徴ですが。
本当は収束調整のレバーも使った方がいいのかもしれないけど、慣れてきたらいつものセッティングで何でも見える様になります。その都度変えると次に使う時に見えにくくなったりする。ほぼ一つのセッティングで見えているから問題ないです。
改善が必要と思われる箇所はありますか?
改善して欲しい点は2つあります。一つは、ヘッドバンドを頭にフィットさせる際の調節ノブがカチカチとロックしないので緩みやすい。二つ目は、充電器にガチャッと乗せる時に下まで行かないことがある。そうするとライトが消えずに点いたままになってしまう。丁寧に乗せれば解決する話ですが。
光源にLEDを使用した倒像鏡についてはどう思われますか?
LEDは青みがかった色をして従来と見え方が違うという印象があります。昔から慣れた色で眼底を見るというのが診察のポイントです。色温度の問題が解消されれば良いと思いますね。将来的には電球がLEDに変わればいいと思います。
オメガにはビデオカメラがついたモデルもありますが。
医者の教育用に良いですね。それとNICUなどでの観察時に記録が残せるのは良いと思います。
最後に、双眼による検査法を習得されて良かった点についてお聞かせください。
両眼視ができて手が使えるのが双眼のメリットです。例えば、斜視鈎で眼球を回す場合など、単眼だと両手がふさがってしまうので斜視鈎が使えません。
また、強膜バックリングをマクロでやる時にも非常に使い勝手が良いですね。双眼を使えるのが基本でその上で単眼も使えないと。どちらが良いという話ではなくて、両方使えた上で状況に応じて使い分けるのが良いと思います。それぞれ長所がある訳ですから。僕はそういうスタイルでやっています。
横浜相鉄ビル眼科医院
〒220-0004 横浜市西区北幸1-11-5 相鉄KSビル2F
TEL : 045-311-2752
西伊豆眼科クリニック
〒410-3304 静岡県伊豆市小下田1342-1
TEL : 0558-99-0400
眼科医 大高功(おおたかいさお)
URL : http://www.isao.com/

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